Single. 60.

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離婚をひきとめていたもの

結婚して何年か目には、
もう離婚したい、と思ってしまっていたのですが、


その頃わたしをひきとめていたものは
やはり子供でした。


あの頃よく頭に浮かんでいたのが「運動会」
この子たちにお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんのいない
運動会をやらせるわけにはいかないなあ、と。


わたしは義父母が好きでした。
なので、あの人たちから孫を取り上げるわけにはいかないな、とも
思いました。


ただ、なんやかんやいっても
離婚したあとの、私と子供たちだけの生活を思い描くことが
できなかったのが一番大きかったのかもしれません。


なんでだろう。優良企業でフルタイムで働いていたんだから、
経済的にはシングルでも全く問題はなかったろうに、


ただ、実家の母とは折り合いが悪く、
あちらを頼る気はさらさらなく。
フルタイムで子供たちをどこかに預けて、という
生活などとんと思い浮かびませんでした。


そして、その頃別れなかったことは、
今でもあまり後悔していないのです。