Single. 60.

Try everything

こんな夜中に

仕事がら帰りは夜の10時過ぎです。
今までに2度警察を呼んだことがあります。
いえ、襲われたとかではなく、
1度は酔っ払いが道に寝ていたのと、
1度はあきらかに認知症のおばあさんがショッピングセンターの
ベンチに座っていたので。


昨晩も暗くなった駅前の商店街のアーケードを歩いていたら、
前方に明らかに歩幅の小さい歩みをしているおじいさんだかおばあさんだか。
おばあさんなら声をかけようと思っていたら、おばあさん。


ここから、元気なものでも歩いて30分はかかるところに
歩いて帰るという。
この時点で夜10時半過ぎです。
歩幅はう~ん 10cmくらい?
声は若そうで、でも言ってることがちょっとあいまい。


タクシーを拾ったら?という提案にも乗らず、
迎えに来てくれる人もいないというので、
私はいったん20分ほど歩いて家まで帰り、そこから車で戻りました。
いなけりゃいいし。


でもやっぱりいましたよ。ほぼさっきの場所に。


送ってあげるね、と車に乗せたときに、ぷん、とお年寄りに独特の、漏れのにおいがして、暗くてよく見えないけどパジャマ?のようなズボン。


これは、家がわからなければ警察に届けようと思って
車を走らせると、
案外家まですんなり行き、カバンから鍵まで出してはいってった。


でも、でも
なんか不安で結局警察に電話しました。
もしかして、どこか施設から抜けてきてたら、心配してる人がいるはずですものね。


おばあさんには名前と年を聞いていたので、
警察にもそれを言いました。警察は届が出てるか確認します、とのことでした。


今回はいったん別れたときに警察に電話しようかと思いましたが、
もし、認知症とかでなければひどく失礼だな、と思ったので。


どうして私がそこまでするかというと、
前に、ショッピングセンターで、迷子のお年寄りの館内放送があって、
それらしき人を見たんですが、中途半端に関わって、近くのショップの人に丸投げして
帰ったことがあるんです。
ずっとそのことが気になって気になって仕方がなかったんです。
あのおばあさん、どうなったかなって。


あの時はかなりひきずって、後悔もしたし、落ち込みもしたんです。
でも、その時のことがあって、今は見捨てたり、中途半端なことをせずに
いられるので、あれもいい経験だったんだと思えます。


ただ、車に乗せているときに、
ここで事故ったら目もあてられないな、と思ってました。
やっぱり別れたときに警察に電話すればよかったのかな。
と、まだ気になる。